弊社化学品工場爆発事故の原因と再発防止策について
平成19年6月5日
新菱サービス株式会社
代表取締役社長 浅井育夫
弊社化学品工場爆発事故の原因と再発防止策について
去る5月23日(水)に、三菱化学株式会社四日市事業所構内の弊社化学品工場5フッ化プロパノール(*1)(以下「5FP」)精製設備(設備名称:R-103)において発生した爆発事故につきましては、近隣地域の皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけし、誠に申し訳なく深くお詫び申し上げます。
現在、監督官庁のご指導の下、起因物質、製造工程の問題等、原因究明に全力をあげているところでございますが、最終的な原因特定にはなお時間を要する見込であることから、下記の通り現状をご報告させていただきます。
- 1.爆発原因について
- 弊社および三菱化学において事故原因についての解析を行っておりますが、現段階では、被害実態から見た爆発エネルギー量の推算から液相爆発(*2)と推定され、またその後の原料等の調査の結果、精製原料である粗5FPに含まれる不純物(ニトロエタン)(*3)が今回の爆発起因物質と推定しております。本工程では、精製前に、水酸化カリウム水溶液(アルカリ性)に、精製原料である粗5FP(酸性)を投入して中和する作業を行っておりましたが、その途中工程において、ニトロエタンが、強アルカリの存在下で熱や衝撃に過敏な物質を形成し、爆発に至ったと考えられます。
(*1) 5フッ化プロパノール
アルコールの一種で、溶剤等に用いられます。
(*2) 液相爆発
爆発には爆発物が気体か液体か固体かによって、気相爆発、液相爆発、固相爆発の3種類があり、液相爆発、固相爆発のエネルギーは、気相爆発よりもはるかに大きくなります。
(*3) ニトロエタン
ニトロ化合物の一種で、安定剤、農薬原料等に使用される物質です。
- 2.再発防止について
- 最終的な原因が特定された後に総合的な対策を講じ、今後の事故再発防止に努めてまいりますが、今回の事故の影響度と地域の皆様におかけしたご迷惑とご心配を重く受け止め、弊社と致しましては、今後は今回の爆発事故を起こした粗5FPの精製事業を行わないという事業判断に至りました。
また今回の反省から、弊社は保安・安全監視システムをさらに充実させ、従来以上に保安・安全管理体制の強化を図るとともに、新菱および三菱化学とより緊密な連携を行うことといたします。
弊社は、今後も引続き、監督官庁のご指導もいただきながら、最終的な原因特定に全力を挙げて取組んでまいります。
以上